犬の歯磨きはいつから必要なのでしょう?

愛犬の歯磨きについて考えたことがある飼い主さんは多いと思いますが、いつ頃どうやって始めたらいいのでしょうか?
それは・・・・歯磨きのスタートは早ければ早いほどいいのです。犬も乳歯のうちから歯磨きを習慣づけておいた方がその後のケアが行いやすくなります。子犬のうちは飼い主さんとのスキンシップの一環と歯ブラシの感覚に慣れてもらうのが先決です。最初は無理せずに「歯磨きは楽しいぞ!!」と思ってもらえるようにおいしいフレーバーの歯磨きペーストなども探してみるのもいいですね。

レッスン1:初日は飼い主さんの指においしい味の歯磨きペーストやデンタルジェルを付けて愛犬になめさせてみましょう。愛犬が抵抗なく舐めてくれたら少し歯に触れてみてもいいでしょう。口を開けることや指で歯やお口の中を触れられても抵抗がなくなるまでゆっくりと時間をかけて慣らしていきましょう。

レッスン2:指で慣れてきたら次は歯ブラシを用意して練習します。歯ブラシも犬用の物で愛犬が嫌がらずに口に入れてくれるものを選びましょう。初めは数本でいいので優しい力で磨いてみます。愛犬がおとなしく磨かせてくれたら大げさに褒めておやつをあげましょう。ちょっと順番が逆になってしまいますが、まずは歯磨きを好きになってもらうことが一番なので、最初は気にしないでいいでしょう。

レッスン3:少し歯ブラシに慣れてきたら、歯と歯茎の汚れを落とせるように練習です。飼い主さんが自分の歯を磨くイメージで歯周ポケットの歯垢や汚れを掻き出すように動かしてみましょう。今日は上の歯2本をシャカシャカ、午後から下の歯を磨きましょう!というふうに。愛犬も飼い主さんもリラックスして行うのがコツです。お散歩の後やお部屋で遊んだ後など愛犬が少し疲れたタイミングなんかが行いやすいかもしれません。

■実は犬の方が歯垢から歯石に変化する時間は人と比べてとても早いと言われています。人間だと20日くらいかかりますが、犬は2~3日で石灰化するのだそうです。そのため愛犬の歯磨きは毎日がベスト!できることなら朝晩してあげたいくらいですが、頑張りすぎはいけません。飼い主さんが面倒だと思いながら行ってしまえば愛犬にも伝わってしまい歯磨きが苦手になってしまう恐れがありますから。愛犬も飼い主さんも楽しんで行うのが長続きの秘訣です。またどうしても歯磨きを嫌がる子に無理強いはできないので、その時は歯磨きスプレーやガーゼ、歯磨きガムなどを使い、その子に合った方法で楽しく続けられる方法を見つけましょう。そして時々はかかりつけの獣医さんの歯科検診も受けておくとさらに安心ですね。

天国への扉コラム