道端や公園などで出会った犬を見ると、つい触りたくなりますよね。中には自分から駆け寄って来てくれる犬もいますが、だけど初対面の犬に勝手に触るのはいけません。それにはちゃんと理由があります。
1.不安や警戒心を抱かせてしまう・・・・・急に近づいて触れると、犬が不安や警戒心を抱いてしまいます。私たち人間もどんどん接近されると、ちょっと怖かった り警戒してしまいますよね。
2.犬に嫌なトラウマを植え付けてしまう・・急に知らない人に触られたことが恐怖心となり、その後トラウマになってしまうことがあります。すると人に触られることを「嫌なこと」として犬が覚えてしまうと、その後のコミュニケーションにも悪影響を及ぼします。
3.驚いて噛みつかれるリスク・・・・・・・初対面の人にいきなり触れられた犬は、驚きと警戒心から思わず噛みついてしまう可能性があるので注意が必要です。犬の性格も様々です。フレンドリーな子もいれば、怖がりな犬や人が苦手な犬もいるのです。病気の子もいれば、過去にトラウマを抱えた子もいます。シニア犬になれば視界がぼやけていたり、耳が遠くなっていたりするので、より警戒心が高まってしまうものです。
では、どんなことに注意して犬とコミュニケーションを取ればいいのでしょうか。まずは、
☆飼い主さんに承諾を得る・・・・・・・・・最初に飼い主さんに「わんちゃんに触ってもいいですか?」と声をかけ承諾を得ることです。その時も必ず距離を置いた状態で声をかけてください。もし断られても気にしないようにしてください。
☆少しづつ近づく・・・・・・・・・・・・・飼い主さんから許可をもらったからといって、急に近づいたり、大きな声を出したりしないよう静かに少しづつ近づいていってください。
☆しゃがんで犬の目線に高さを合わせる・・・ゆっくりと犬に近づいたら、しゃがんで犬の目線に高さを合わせます怖い相手ではないことをわかってもらうよう犬を安心させてあげることが大切です。
☆犬の目を見つめない・・・・・・・・・・・可愛さのあまりつい犬の目を見つめたくなりますが、それもやめましょう。犬は見つめられる相手に敵意を持ちやすいので、視線はそらしたままにします。
犬は撫でられるのが好きだと思われがちですが、それは誤解。急に頭の上に手を近づけられると、犬は攻撃されると勘違いしてしまいます。その犬によって触れられると嬉しい場所と嫌な場所があるので、ぜひ飼い主さんに「どこを触ったらいいですか?」と聞いてください。その時手は、ゆっくりと近づけて、触るのもほどほどにしておきましょう。まずは飼い主さんとのコミュニケーションを大切にすることで、その犬も信頼してくれるようになります。配慮を忘れないようにすれば、今まで以上に犬との距離を縮めることができるのではないでしょうか。