子犬の細い爪が飼い主さんの肌に当たって痛かったり、カーペットや布地などに爪が引っかかったりしていると、「爪切りをしよう」と思う人は多いでしょう。伸びた爪が折れると愛犬のケガにつながる危険性もあります。爪切りをして、子犬の爪を適切な状態に保ちましょう。
1.まずは抱っこに慣れる
まずは抱っこに慣れさせます。褒めたりご褒美を使ったりして、抱っこをさせてくれたら褒めてあげましょう。
2.腕や手先に触られることに慣れる
抱っこができるようになったら、腕や手をつかまれることに慣れてもらいましょう。
3.爪切りの道具に慣れる
爪切りに使用する道具に慣れてもらうことも大切です。実際には爪を切らずに爪切りに触らせたり、近くに置いたりして、爪切りの道具が怖いものではないことを学んでもらいましょう。
4.実際に爪を切ることに慣れる
準備が整ったら、実際に爪を切っていきましょう。すべてに共通していますが、無理強いはせず嫌がったらそこまでにしてください。
◯爪を切る時の体勢
あぐらをかくなど飼い主さんは安定する体制で座ります。足の上で子犬を仰向けかおすわりの体勢にし、後ろから抱え込むようにして手を持ちます。優しく肉球を押す感じで爪を見やすくすると、切りやすいでしょう。
もしくは、子犬を四つ足で立たせたまま飼い主さんが覆いかぶさるように後ろから優しく包み込み、手を出させます。この場合、腕を前に出すか後ろに曲げるか、子犬が受け入れやすい方向に手を出しましょう。
子犬の腕を横に引っ張ったり、力づくで伸ばしたり、嫌がることを強要すると爪切りが嫌いになってしまいます。嫌がらない体勢を見つけるようにしましょう。
◯子犬の爪の切り方
一度でバツンと切るのではなく、先を丸めるようなイメージで少しずつ整え、適切な長さまで切っていきましょう。
無理にギリギリまで爪を切ろうとせず、地面に当たる部分、肉球の高さのラインより下の部分を切れば大丈夫です。また、血管やお肉の部分に近づくと爪が少ししっとりとした感触になりますので、そこで止めましょう。
爪が白く透明なら内部のピンクの部分が見えるため、切らないようにできますが、黒い爪の場合は中が見えません。無理をしないように注意してください。
◯爪切り中は褒め、嫌がったらやめる
爪切りが嬉しい、楽しいことだと思ってもらえるよう、爪切り中はもちろん、爪切り前後もたっぷり褒めたりご褒美をあげたりしましょう。
爪切りを嫌がるようならそこで止め、日を改めて切ればよいくらいの気持ちでいることが大切です。
◯子犬の爪切りの頻度
子犬の成長や生活環境によって、爪切りの頻度は変化します。目安としては、2週間~1か月に一度程度は爪の長さをチェックし、必要なら切るくらいでよいでしょう。
◯爪切りで適切な長さを維持し、健康な生活を心がけましょう。
爪切りは、飼育される犬にとって欠かすことができない大切な手入れのひとつ。
子犬が爪切りを受け入れてくれるよう、焦らずゆっくり準備をしていきましょう。
爪切りがどうしても難しい、なんだかおかしいなと思ったときは、トリマーや獣医師といったプロに頼ることも大切です。